FT8 DSB機で許可を得ようとした挑戦の記録


■世の中うまくいかなかったことのほうが後になって役立つことが多いので残しておきます。

FT8 DSB海外で楽しんだ例

■米国出張ではDSBでQSOしてとても楽しかったです!
 アパートの窓からEndFedワイヤーを投げてQRPのFT8でQSO出来ました






■JAで許可されるのかされないか?

2019年 6/15 TSSに申請を行いました。経過を報告してまいります


(TSSの回答・該当箇所抜粋)

AFSKまたはAF-PSKの信号をJ3E送信機で発射した場合の電波の型式は、

等価的なFSKまたはPSKとしてF1B、G1B等にしていますが、R3E(訂正→A3E)送信機で

発射した場合の電波の型式をどのようにするか想定されておらず、このまま

申請された場合は可否の判断が出るまで相当長期間かかるものと考え

られますので、ご承知おき下さい。

(当方の返答)

⇒そのとおりです。前例がないので実験しようとするのがアマチュア無線家です。

 そのままお送りください。本機の送信電波は企図したものであり、不要輻射ではなく

 逆サイドバンドを使ってダイバーシティの可能性を実験するものです。


BBSにて(JG2VSFさんの見解)

総通の総通またはTSSの判断は、「A2BまたはA2Dとなりますから、許可はできません」となるのだろうと考えています。

一括表示に含まれる電波型式などの表では、24MHzから波長の長いバンドではA2A、A2Bなどの型式は許可されていません。


以前24MHzで低周波発振器をつないだA2Aを申請した時、A2Aは不許可と回答をいただき、なるほどと思ったことがあります。

何も調べずに申請したからなのですが、許可される電波型式の表に24メガにA2Aは載っていませんね。

この形式のリグでの申請は、28メガより波長が短い帯域なら、許可されるでしょう。


と言ってしまっては論点から外れるので、考えながらネットで調べていたら

無線局運用規則第二百五十八条の二というものが引っかかってきました。

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24,990kHz以下の周波数の電波は、その占有周波数帯幅が3kHz以下のものに限り使用することができる。ただし、A3E電波を使用する場合については、この限りでない。

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となっているので、帯域が3KHz以下なら許可されるのかもしれませんね。

それには、発射される電波の帯域が3KHz以下になるような諸元が必要になると考えます。

単に雑誌やネットに載っているFT8の諸元の書き方例を写しただけだと

(3KHzを超えない理由も書いて下さい)と、返されてくるのかと想像します。

または、不要放射と判断されて、不許可になるかも。


(当方の対応) 6/23

WJST-Xのほうにそのような機能があるかわからないのですが、

PCのほうで1.5kHz以下に絞って送信をする(AFフィルタ)というのが一つの解になりそうです。

具体的には1400Hzのフィルタを入れ別表修正しました。TSSに追加資料を送りました。




(当方の対応) 2020/5/1


原理的には負けている気はしないが

結局10か月待って回答がないので根負けし、

以下のJA5GHKさん方式でSSB化を行い変更申請しました。


TSSさんは大変真摯に仕事をされていて、10か月の物間にこの件で何度も総通とはお話していたようです。

規制緩和で既存機種に外付けでデジタル通信機器を付ける場合工事設計書を省略できるので

この件もそれで何とかなるのではないか(DSB音声機として変更申請して、付加装置のロジック)とおっしゃっていましたが、

自作派にとっては、自作機が早く使えることが一番大切です。”もう10か月待ったのでSSB化する”といったところ、

即明日には総通には保証を送っておきますとのことになりました。


(まあ実際にDSBのスペクトラムは観測したところ、IMD高調波が多かった・・・・)