保証認定の準備
2024年3月をもってTSSの保証認定が終了しました。
以後の申請は煩雑なスプリアスデータを要求するJARDしかありません。
TSSですら面倒くさかったので、自作する人は激減するかもしれません。
このページは一例を提示したものです。
免許申請はキット頒布のサポート範囲ではありません。ご参考です。
<お願い・お約束>
このページを元にTSS、JARD、総通局、キット頒布元に問い合わせないでください。
制度運用する側が判断基準を変えるため、ある時点の情報をもとにアドバイスしても正にはならないのです。
ですからここは頒布元は過去にこのように保証認定を取りましたという情報のすべてです。
諸外国同様に自作した無線機を簡単に使えることだけが自作派アマチュア無線家にとって大切です。
総務大臣、関係官吏と諸団体は無駄で劣る日本の制度を諸外国並みに改善するよう要求します。
◆TSS ⇒終了しました
以下一式の書類をTSSに送ります。経験上、全部紙で行います。30年くらいこのようにしています。
(1)TSS口座への4000円振り込みの証明書、振り込み画面のハードコピー。まずは振り込んでしまう。
(6)返信用封筒、84円切手貼付(2式入れておく)
4つの書類を揃えたらTSSに送ります。一度作ると差分を書くだけなので
リグが増えるたびに、30分もあれば書類は完成するようになります。
都度申請するか、2−3台たまってから申請するかは個人の都合次第です。
TSSは書類を審査、保証認定が通ればそのままTSS−>総合通信局へ
書類(3)−(6)が回付されていると思われます。
上記を送付後、申請者から総通への直接のアクションはありません。
◆JARD
TSSがなくなって仕方ないのでJARD方式を説明します。
(1)帯域外領域、(2)スプリアス領域のスプリアスを測って添付します。
フィルターを使う場合はその諸元データも添付します。
TinySAという廉価なスペアナが救世主として現れました。スプリアスの有無を示すだけならこれで十分です。
キット、完成品頒布を受けた初心者の方には保証認定のため最小限の資料作成サポートをします。
QYT-28(保証認定機種になりました)
SW-3B(フィルタつきて保証認定されます)
ADX-S 7,14MHzでスプリアス領域50μW以下になるのを使います。

しかし簡単な送信機を実験、楽しむのにスペアナを用意せよというのは、アマチュア無線家には酷な制度です。
学生さんはもはやアマチュア無線の自作を始めることができないのではないでしょうか?
◆新スプリアス保証認定の参考記事
1) CQ誌 2020年5月号
FT-620Bを通したJP1EVDさんの記事が出ています。
スペアナを試行錯誤して使用、測定された大変良い記事です。
2) QEX 2015.06 No.15
保存版 新スプリアス規定徹底解説
その他の通り保存版です。全て載っています。読み解けば分かります。
3) トランジスタ技術 2024年5月号 p174
アマチュア無線機のスプリアス測定に使えるか?
超小型6GHzスペアナ”tinySA Ultraの実力テスト”
4) JAIAのWeb資料
流行りのツールを活用してUHF帯のデジタル無線機を製作してみた!
5) JARL QRPクラブ会報 2024年10月27日
【製作】 自作機のJARD保証認定について
JE1UCI冨川さんによる保証団体へ確認し、考え方を含め解説された貴重です。
(現状のまとめ)
いまだ、アマチュア無線で自作送信機をどうすれば作れるようになるのか、使えるようになるのか
本当の初心者さんにやさしく体系的に説明した資料や記事はありません。
専門誌(CQ ham radio)やJARLなど本来なら率先して扱うべきところ放置されています。
一方でグレゾーンに対し白黒を求める正義マンOM(スプリアス警察)がいる状況です。
何処とは言いませんがグレーになっているところを黒にして、JARDはさらに厳しくすることも想像されます。
JARDはメーカー技適の方が新機種1台づつのシノギがあがり、美味しいでしょうからね。
例えれば山を登ろうとする初心者は右を向いても左を向いても見えない落とし穴の放置状態、
そして毒を吐いている噴火口。こんな中で草の根頒布をしているわけですから、本当に虚しくなります。
このような解説ページが一日も早くなくなるといいのですけどね。
【コラム】
〜もう日本ではアマチュア無線(古典ハム)をやらないという選択肢〜
⇒昔ながらの法律手続きや公益法人の介在で日本のアマチュア無線は参入障壁が上がりすぎました。もはや理解を超えた煩雑さです。
【米国】国では受験合格コールサイン発行まで15ドル、そのあとは自己責任と自由で新しい無線機を実験できます。
【中国】20mW以下のリグはSG扱いで実験自由、スプリアス認定制度はあるが持ち込み無料、免許にリグの名称が書かれる。
【日本】日本の場合、国家試験以降、免許申請、開局申請、保証認定5000円〜、、、何万円もかかります。
そして無線機が一台増えるたびにそのプロセスを要求されます。
日本国内でさもあたりまえに語られる後者の手続きは、
アマチュア無線の科学技術推進において本質的は意味は全くないように思えます。
法律が古くなりすぎて使い物にならないんです。
実験すら出来ない諸外国に比べ完全に劣ったアマチュア無線局制度で日本のアマチュア無線は衰退する一方です。
一方で一部のOMは正論で法規遵守と彼の解釈を金科玉条に、まるで小役人の代弁者のように正当性を述べます。
そうなると大多数はこの正義マンに反論を言えず萎縮、彼のための高い参入障壁が維持されニューカマーは一向に増えません。
QSOでリグの紹介は、、、皆さんデフォルトでしなくなりましたね、、、アマチュア無線なのに。
そして手数をかけてオンエアーしてもHFは人工雑音だらけ、V・UHFは業務で使う違法局だらけ、
これらは一向に改善、取り締まられる気配もありません。
海外のハムにもはやこの元ハム大国の悲惨な状態を説明することは不可能です。
物事にはバランスというものがあるはずです
ライセンスを取っても複雑な制度でアマチュア的マインドを持った新規参入者をガチガチにしばり、
大きな負担を強いて、金をとっているのに少しも改善しようとしない。
かたや発生源不明の雑音増加や違法局はザルで野放し、誰もまともに取り組まない。
(野球グランドで言えば管理者ヅラして利用者を審査、金ばかりとって施設は荒れ放題、ルール無視でタダで使ってる連中が入ってやり放題・・・)
こんなアマチュア無線には魅力はありませんでしょう?30年この趣味をやっていても子供には勧めていません。
・・・いえあきらめているわけではないのです。別のところで遊べばいいのです。
例えばフリーライセンス無線です。
・おしゃべりの楽しみは届け出制の
DCRデジタル簡易351MHz 5W+ビーム、
・DXはEスポも楽しめる CB無線27MHz 0.5W、
・QRPは特定小電力422MHz 10mW、
・そして違法局のいない新サンクチュアリー LCRデジタルコミュニティ無線143MHz 0.5W
はいかがでしょう。楽しむ方法はたくさんあります。
これらは始める入門者にとり新鮮で既得権益団体のしがらみない、”新しいアマチュア無線”ではないでしょうか?
最近フリーライセンスにオンエアーすると続々開局しています。
旧いアマチュア無線を廃局しフリーライセンスの
新しいアマチュア無線にQSYされた方もいるようです。
自作はラズパイとLPWAやWiFiで楽しむのもありかと思われます。
本当に無線が好きならば既得権益によりどうにもならない旧いアマチュア無線に関わらず、
”新しいアマチュア無線”で楽しむこともすばらしい選択肢です!
草の根頒布を行っていると、若い方がアマチュア無線の自作に定着できない、入ってこない悲しい現状があります。
本当に無駄なルールや制度が色々な可能性をダメにしている現状です。
de JL1KRA